様々なタイプの室外機カバーを試してきましたが、どれも節電に繋がるような結果は得られませんでした・・。やはり、「重要なのは室外機が実際に吸い込む空気の温度だ」という原点に立ち直って、日よけシェードを使って、室外機付近全体を日陰にし、雰囲気温度を下げることで電気代や冷房効率に変化があるのかを検証してみました!
自宅での実験なので完璧な条件ではありませんが、リアルな結果と気づきを正直にお伝えします!
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
室外機の節電テク候補一覧
室外機の節電テクはSNS上でいろいろ提唱されています。主なものは室外機カバーの使用。変わったところで室外機に水をかけて冷やす(濡れタオルVerもある)タイプもあります。

内容 | 節電効果(我が家) | 詳細結果 |
---|---|---|
室外機カバー(全周囲タイプ) | × | 結果はコチラ |
室外機カバー(日よけタイプ) | × | 結果はコチラ |
室外機カバー(アルミタイプ) | × | 結果はコチラ |
室外機に水をかけ続ける | ○(水道代と手間、耐久性で×) | 結果はコチラ |
室外機に濡れタオルを設置 | × | 結果はコチラ |
シェードで日陰(今回!) | ? | – |
実際に検証してみた!


今回は、以下の条件で検証しました。
- 測定日:日よけありとなしの測定は別日で行う。
- 天気:晴天。気温35℃程度
- 室外機吸込温度:室外機の背面で測定。
- 外気温:日よけシェードの外で測定
- 室外機:南向きで直射日光あり
- 室内:リモコン設定温度を25℃で固定
- 電力測定:ワットチェッカーを使ってエアコンの消費電力を計測
結果:節電効果がありそう!
別日で計測したデータを同じグラフにまとめています。(計測開始は9:00頃で統一しています)
太線(色が濃い)のグラフが日除けシェードありの結果で、細線(色が薄い)は日除けなしの結果です。

室外機吸込温度(赤色のグラフ)
エアコンの室外機って、吸い込む空気の温度で消費電力がけっこう変わるんです。
そこで今回は、室外機の背面で温度を測ってみました。センサーの位置は壁とのすき間にあるので、直射日光が当たっても基本的には影になっています。だから本来なら、シェードをつけてもつけなくても温度は同じになるはず。
ところが実際には、シェードありのほうが吸い込み温度が1〜2℃ほど下がっていました。どうやらシェードで周りの壁やコンクリート、砂利の温度が下がって、その影響で室外機まわりの空気も涼しくなったみたいです!
日除けによる壁面温度の変化
実際に壁面温度は10℃くらい日陰ありなしで変わりますし、1~2℃空気温度が変わるのも納得かなという印象です。

室内温度(青色のグラフ)
設定温度25℃でエアコンを動かしていますが、26℃あたりで安定しています。
消費電力(黒色のグラフ)
太い黒線が「日除けシェードあり」の消費電力、細い黒線が「対策なし」の消費電力を示しています。パッと見るとどちらもほぼ同じで「節電効果なさそう?」と思うかもしれません。
でも実は、黄色の外気温グラフを見ると1〜2℃ほど差があるんです。外気温的には不利な状況にもかかわらず、消費電力が同じで冷え具合も変わらない。つまり、シェードにはちゃんと節電効果があると考えられます。
さらに注目したいのが吸い込み温度(赤線)。対策なし(細線)の場合は外気温(黄色)とほぼ同じ動きですが、シェードあり(太線)では赤線が下がっています。これはシェードによって周囲の温度が下がり、室外機の吸い込み温度も下がった結果です。
では、吸い込み温度が変わると消費電力も変わるのか?
「じゃあ吸い込み温度が下がると本当に節電になるの?」という疑問もあると思いますが、緑の丸で囲った部分を見てください。吸い込み温度が急に上がったタイミングで、同じように消費電力も跳ね上がっています。
つまり、室外機の吸い込み温度が上がる=消費電力も上がる ということですね!
これは、エアコンの仕組み上、良く知られていることですが今回の検証からもはっきり分かりましたね!

おすすめ日除けシェード
今回私はコーナンの小さくて安いシェードを検証用で使用しましたが、実際に導入するなら以下がおすすめです。
おすすめ①
レビュー◎で問題なさそうだが、300×300の大きなサイズが2025年分が売り切れています。
おすすめ②
楽天:ハトメが弱そう、サイズは豊富ですね。
まとめ
これまで試した節電テクをまとめてみました!
結論から言うと、節電効果を狙うならシェードが一番おすすめです。コツは、大きめサイズでしっかり日陰を作ること。今回私が使ったシェードは小さめだったので、もっと大きければ効果はさらに高まるはずです。設置の際は、室外機の吹き出し風を妨げないように注意してくださいね。
一方で、室外機カバー(全周囲タイプ)はデザイン性が高く、エクステリアの一部として採用するのもアリ。最近増えている室外機盗難へのちょっとした対策にもつながります。
コメント