【2025年版】富士通ゼネラル ノクリア全シリーズ解説

エアコン全機種一覧

富士通ゼネラルのエアコンといえば「ノクリア」シリーズ。性能や価格、サイズ、機能などに応じて多くのシリーズが展開されていますが、「どれがどう違うのか分かりづらい…」という方も多いのではないでしょうか?

本記事では、ノクリアの全シリーズを一覧で整理し、それぞれの特徴や違いをざっくりまとめています。詳細なスペック解説は省き、「まず全体を知りたい!」という方向けのガイドとしてご活用ください。

■ノクリアってどんなシリーズがあるの?

エアコン界全体の中でノクリアはどんなエアコンをラインナップしているかを確認!
SSランクからDランクまで私の独断と偏見でざっくり分けました。
また、エアコンのシリーズには住宅設備用モデルと家電量販店モデルがあります。(後ほど説明します)

住宅設備用モデルのシリーズ一覧

家電量販店モデルのシリーズ一覧

ピンクの文字は、家電量販店モデルと住宅設備用モデルで名称が異なる場合に使用しています。
※取り消し線(―)が付いているモデルは、住宅設備用モデルのみで展開されているシリーズです。

■富士通ノクリアはどんなエアコン?

ランクやラインナップが分かったと思うので、
次に各シリーズの省エネ性・機能性についてざっくり紹介します!

住宅設備用モデル

※14畳用を基準に評価しています。畳数によって評価が変わる場合があります。

家電量販店モデル

※14畳用を基準に評価しています。畳数によって評価が変わる場合があります。

家電量販店モデルについて

本サイトでは住宅設備用モデルを軸に紹介しています。

家電量販店とモデル名が異なるため、「あれ?売ってないぞ!」とならないようにご注意ください。
基本的に住宅設備用モデル家電量販店モデルはモデル名は異なりますが、基本性能は同じで機能面に多少違いがある程度です。
ゆえに、家電量販店でエアコンを購入予定の方は本記事を参考にしつつ、機能面を確認することをお勧めいたします。

もしくはネットで住宅設備用エアコンを購入し、くらしのマーケットなどで良さそうな業者さんを選ぶのもいいですよ!


■ノクリアシリーズの紹介

Xシリーズ(プレミアムモデル)

デザインが特徴的で、パワー、静音性が優秀すぎる万能エアコン!

ひとこと

インパクトのある外観は好みが分かれるかもしれませんが、口コミなどでは機能面において大絶賛の声も多数ありました!
見た目も性能もこだわりたい人にこそ知ってほしい一台です!

【コレ本当にエアコン?】ノクリアXは外観も性能もプレミアム!
ひと目見て「なんか他と違う…!」富士通ゼネラルのノクリアXシリーズは、左右に大きな“サイドファン”を備えた、見た目からして異色のプレミアムモデル。このサイドファン、実はただのデザインじゃなくて、部屋全体をムラなく快適にするための「デュアルブ...

Zシリーズ(ハイグレードモデル)

フラグシップモデルのノクリアXを上回る省エネ性能に加え、パワーや機能性も備えた、バランスの取れた高性能エアコン!

ひとこと

実は、フラグシップモデルであるノクリアXシリーズよりも省エネ性能においては上をいくという実力派エアコン。
ムダを抑えながらもしっかり快適に、という賢い空調を求める人にこそ知ってほしい一台です。

【高性能×省エネ】ノクリアZはノクリアXを超える?実力を解説!
見た目はシンプル。でも、中身は驚くほど高性能。富士通ゼネラルの「ノクリアZシリーズ」は、省エネ性・暖房パワー・静音性のバランスが非常に優れたハイグレードモデルとなっています。実は、フラグシップモデルであるノクリアXシリーズよりも省エネ性能に...

Wシリーズ(次世代省エネモデル)

2025年のモデルチェンジでパワーと引き換えに、お掃除のしやすさを手に入れた清潔性◎なエアコン!

ひとこと

ムダな機2025年モデルのノクリアWシリーズは、業界初の“送風路まで分解可能な構造を採用し、ホコリが溜まりやすい送風ルートまで自分でお手入れできるようになりました。
これまでクリーニング業者に頼らざるを得なかった部分の清掃が、自宅で簡単にできるのは大きな進化ですね!

【おそうじ重視派に朗報】ノクリアWが業界初の“奥まで掃除OK”に!そのぶん性能は?
「掃除のしやすさ」って、実はとても大事!2025年モデルのノクリアWシリーズは、業界初の“送風路まで分解可能な構造を採用し、ホコリが溜まりやすい送風ルートまで自分でお手入れできるようになりました。これまでクリーニング業者に頼らざるを得なかっ...

VHシリーズ(薄型省エネモデル)

6,8,10畳がパワフルで省エネ性が高く、そして機能性をかなり絞った高性能×シンプル構造のエアコン!

ひとこと

ムダな機能はいらない。だけど、電気代はしっかり抑えたい。
そんな声に応えてくれるのが、富士通ゼネラルの「ノクリアVHシリーズ」です。

ムダを省いて電気代カット!ノクリアVHシリーズは“ちょうどいい”が詰まった省エネモデル
ムダな機能はいらない。だけど、電気代はしっかり抑えたい。そんな声に応えてくれるのが、富士通ゼネラルの「ノクリアVHシリーズ」です。機能はシンプルで操作もかんたん。自動掃除や高度なセンサー機能はありませんが、そのぶん本体価格も手ごろで、壊れに...

RHシリーズ・CHシリーズ(コンパクトモデル)

超コンパクトエアコンなのにパワーも省エネ性も両立した欲張りエアコン!

ひとこと

「エアコンをつけたいけど、設置スペースが狭くて…」そんな悩みに応えるのが、富士通ゼネラルのノクリアCH・RHシリーズです。

【超コンパクトエアコン】ノクリアRH・CHシリーズを解説!
「エアコンをつけたいけど、設置スペースが狭くて…」そんな悩みに応えるのが、富士通ゼネラルのノクリアCH・RHシリーズです。室内機の横幅はなんと728mm、縦幅250mmという業界最小クラスのコンパクトボディで、幅の狭い壁面にもスッキリ収まり...

■エアコン選びのよくある話

疑問①:畳数通り買ってはいけない?

結論:畳数を基準にして買う必要はありません。
ただし、結果的に畳数通りになることもよくあります。

「◯畳用」という表記は、あくまで分類上の目安にすぎません。
巷では「JIS基準は古くて時代遅れ。今の住宅は断熱・気密が良いから、ワンランク下の畳数でも大丈夫」といった話もありますが、個人的には少し話が飛躍していると感じます。

結局のところ、エアコンを真面目に選ぶなら、見るべきは“畳数”ではなく、その部屋に必要な”冷暖房負荷(kW)”です。
住宅の性能や方角、窓の大きさなどによって必要能力は大きく変わるため、「なんとなく下の畳数にしとく!」というのはやめた方がいいと思います。結果的に下の畳数になるのはまったく問題ではないです!

畳数の選び方(新築の場合)

ハウスメーカーや工務店に「冷暖房負荷の計算」を依頼しましょう。
→ C値・UA値などの住宅性能をもとに、必要なkWが明確に算出されます。
畳数ではなく、「必要能力」で選ぶのがベスト


畳数の選び方(買い替えの場合)

現在使っているエアコンの「最大能力(kW)」と新しいエアコンの「最大能力」をしっかり比較しましょう!(定格能力ではありません)

「古いエアコンが10畳用だから、新しいのも10畳用でいいや」と、何も考えずに買い替えるのは意外と危険です。
同じメーカー・同じグレードならまだ大きな差は出にくいですが、メーカーが違ったり、機種のグレードを下げた場合は要注意。
見た目は同じ“10畳用”でも、最大冷房能力や暖房能力に大きな差があることがあり、「なんか冷えにくい」「暖まらない」と感じる原因になります。

畳数表記に惑わされず、カタログの「最大冷房能力」や「最大暖房能力」をしっかり確認するのが、失敗しないエアコン選びのポイントです。

疑問②:畳数が大きいと電気代が高くなる?

結論:必ずしもそうとは限りません!
   むしろ、大きいエアコンの方が電気代が安くなることもあります。

畳数の大きいエアコンだと、オーバースペックで弱運転ができずムダな電力を使ってしまうのでは?と思う方が多いと思います。イメージはこんな感じですね↓

多くの方が持ちやすい「大きいエアコンほど電気代が高くなる」という感覚は、
一見もっともらしく思えるのですが、実際の能力分布とは異なるケースがほとんどです。

下の図はダイキン「うるさらX」の暖房能力をもとにした分布図ですが、
注目すべきは、14畳以上のモデルの方が最小能力が低く、弱運転に強い設計になっている点です。
このように、大きいエアコンでも「弱運転」が得意で、かえって電気代が安くなる場合もあります。

もちろん、すべての機種に当てはまるわけではありません。
機種やメーカーによって差があるため一概には言えませんが、
こうしたパターンもあるということを、ぜひ知っておいていただきたいです!

疑問③:6畳、10畳、14畳用以外を買ってはいけない?

結論:そんなことはないです。

SNSなどでこの話が広がっており、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
この説は一理あるのですが、当てはまらないパターンが多くあるため、個人的にはあまり気にしなくてもいいと思っています。

買ってはいけないとされている理由

エアコンは大きく分けると3種類しかないから。
8,12,18畳以上はほぼ同じ能力だから。

一部分当てはまっていますが、やはり話が飛躍しすぎのように思います。
細かい話は省きますが、何点か思うところを書きます。

個人的に思うところ
  • 「暖房能力は変わらない」というのは一部の上位機種の話。
  • スタンダードモデルでは暖房能力もしっかり段階的に設計されている。
  • 冷房能力は畳数に応じて明確に変わる。
  • 「メーカーの戦略だ」などの感情論もあるが、実際はコストダウンのための共通化設計によるもの。
  • 畳数ごとに完全別設計にすれば、価格は跳ね上がる(非現実的)。
  • 同じ畳数でも、機種ごとに能力分布は大きく異なる。
  • 大切なのは、畳数ではなく必要な冷暖房負荷(kW)で考えること。
  • 店員さんによりますが、家電量販店での売り方が雑な場合が多い。
    (冷暖房負荷[kW]でなく畳数基準で提案している)

まとめ

・畳数表示はあくまで分類上の箱にすぎません。

・エアコンは「大は小を兼ねる」ことも多いです。

・見るべきは畳数ではなく、必要な冷暖房負荷(kW)です。

ここまでを踏まえたら、あとはその機種の価格を自分が受け入れられるかどうかだけです。

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