【検証】室外機カバーに節電効果はある?実際に測定してみた!

エアコンの豆知識

今年の夏は記録的な猛暑が続いており、40℃を超えるような日も珍しくなくなってきました。一昔前なら真夏日とされた30℃がもはや当たり前に感じられるほどですね。

こうした過酷な暑さの中では、エアコンは欠かせない存在。ただ、毎日エアコンを使い続けるとなると、やっぱり気になるのが電気代ですよね。

そこで最近注目されているのが、室外機カバーを使って節電効果を高める方法です。特に住宅地では、アルミ製の室外機カバーを取り付けている家も増えており、「室外機カバーで電気代が安くなるらしい」「冷房の効きが良くなるって本当?」といった声もよく耳にします。

でも実際のところ、室外機カバーに本当に効果はあるのでしょうか?気休め程度なのか、それとも体感できるレベルなのか…気になりますよね。

そこで今回は、楽天やAmazonで人気の室外機カバーを実際に使って、節電効果や冷房効率への影響を徹底検証してみました!

「室外機カバーの効果が知りたい」「少しでも電気代を抑えたい」と思っている方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。


室外機カバーでよく言われている効果

エアコンの室外機は室内から運ばれてきた熱を冷媒を通じて屋外に放出するための重要な機械です。エアコンの本体は実は室外機なんですよね。しかし、炎天下の中で室外機が直射日光を受けて本体が熱くなると、放熱効率が落ちて冷房能力も低下してしまうと言われています。たしかに、あんなにアツアツの室外機を見ると普通そう思いますよね。

そこで注目されているのが、室外機にカバーを取り付けて、直射日光を遮る方法です。「日差しを防げば室外機の温度上昇が抑えられ、結果的に冷房効率が上がって節電につながる」という説がSNSを中心に広まっています。

実際に、住宅街を見てみるとアルミ製のカバーを天板に取り付けている家庭も増えているように感じます。特に多いのが、室外機の上面(天板)のみを覆うタイプのカバーで、設置が手軽で価格も1000円前後で手に入ることから人気が高いようです。


実際に使ってみた!

今回使用する室外機カバーはコチラです。楽天でも人気1位になるなどの大人気商品となっています。今は若干Amazonの方が安いですね。

この商品の特徴としては、

特徴
  • 磁石式で取付けが簡単
  • 帽子のツバみたいなものがあり、ひさしができる
  • 側面もカバーできる

です。

たしかに、取付はめちゃくちゃ簡単でした!背面に被さることがない形状なので通気性が悪くなることもなさそうです。

では、これを使って実際に節電になるのか、冷房の効きが良くなるのかを見ていきます。まずは、検証の内容から説明します。

検証方法

今回は、以下の条件で検証しました。

  • 天気:晴天。気温35℃程度
  • 外気温:室外機の背面で測定
  • 室外機:南向きで直射日光あり
  • 室内:リモコン設定温度を25℃で固定
  • 室外機温度:表面温度を測定
  • 電力測定:ワットチェッカーを使ってエアコンの消費電力を計測

結果:消費電力、冷房の効きに変化はないように思う

①カバーあり⇒②カバーなし⇒③カバーあり⇒④カバーなしの順で消費電力/室内温度の変化を見て、効果があるのかを見ていきます。

①カバーあり

室外機カバーを取り付けた状態でエアコンを起動させます。最初は室内は34℃と熱気ムンムンなので冷やすために消費電力が爆上がりします。

その後、冷房がきき始めて室内温度が設定温度に近づくにつれて、消費電力も下がってきます。そのため、この下がりは室外機カバーによるものではありません。最終的に291W付近で落ち着きます。

②カバーなし

次に、カバーを取り外しました。変化としては、室外機表面温度が13℃上がっていますね。これは室外機カバーによるもので、かなりの冷却効果はあります。

商品説明では10.2℃の冷却効果があると書いていますが、それ以上の効果があります!

しかしながら、室内温度の変化は無く、消費電力の変化もありませんでした。

③カバーあり

続いて、もう一度室外機カバーを取り付けて再計測しておきます。

やはり、こちらも変化は無かったです。室外機の表面温度は下がっています。

④カバーなし

最後に、もう一度だけカバーを取り外して再計測しておきます。念のためのやつなので、温度は見ていません。

カバーを取り外した直後は若干消費電力が上がっているように見えますが、おそらく外気温の変化によるものと思われます。変化の直前で外気温がキュッと下がっているのはおそらく、一時的に雲の陰に入ったからだと思われます。(これはただの推測です)

そのあとに、がっつり室外機が陰に覆われたので、室外機の負荷が減り、消費電力が下がっています。

結局、つけない方がいいの?

つけるべきかつけないべきかは目的によると思います。私が思うところをまとめておきます。

室外機カバーの目的効果補足
節電設置環境によるかも
冷房の効き設置環境によるかも
室外機保護屋根のない設置場所や劣化対策として有効
やけど防止小さなお子様やペットがいる家庭では安心
外観の向上これはデザイン派ではないですね。
防雪・防霜△~×冬は逆に直射日光に当てて、少しでも熱を取り入れた方がいいのでは?と思っています。

将来的にエアコンを売ろうと思っている方は室外機の傷汚れ防止でつける意味はありますね。また、室外機の表面温度は50℃以上の熱があるので、お子さんやペットいる方はちょっと安心できるかもしれないですね!

こういった目的があるのなら、買うのはアリですね!節電や冷房効率UP目的なら、ちょっと微妙かもです。ただし、私の単なる検証にすぎないので参考まででお願いいたします。


まとめ:節電効果は見られず

節電効果は見られませんでしたが、別の環境やエアコンによっては効果があるかもしれません。これは私自身も分からないので個人の判断によります。

とはいえ、これの商品名が「室外機保護カバー」なので、本来の用途は満たしていますし、取付も非常に簡単なので、アルミシート系で室外機カバーを探している方にはかなりおすすめです!

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