2025/7/22 記事内容(保証、アフターサポート、Amazon購入方法解説)の更新

エアコンって、こんなに高かったっけ…?

物価高もあって、最近高いよね・・
海外ブランドのエアコンってどうなのかな?
今回紹介するの【comfee】というエアコン。円安や物価高の影響で、有名メーカーの最新モデルは10万円を超えるのも珍しくなくなってきました。
そんな中、Amazonや楽天でふと目に入るのが「comfee」という海外ブランド。値段もびっくりするくらい安くて、「これでちゃんと使えるなら最高なんだけど…」と気になっている方も多いはずですよね。私も気になっています。
でも実際のところ、安い海外製エアコンって本当に使えるの?故障は?取り付けは?と疑問もつきませんよね。
この記事では、特に注目されているcomfee(コンフィー)というエアコンブランドについて、「どこの会社?」「信頼性は?」「おすすめできるの?」という点を、エアコン設計経験のある私ができるだけ分かりやすく解説します!
比較対象のエアコンとして同じスタンダードモデルとして人気のあるダイキン Eシリーズと徹底比較していきます!
- comfeeの特徴と性能
- comfeeってどんなメーカー?
- 保証やアフターサポートについて
- ダイキン Eシリーズとの違い
- 購入の仕方
※プロモーションあり
■comfeeの機種シリーズ
まず、紹介する機種がエアコン界でどのような位置づけいるかについて紹介!
私の独断と偏見でモデルを分けた時に、comfeeはスタンダードモデルのDランクに位置づくエアコンとなります。
comfeeは1シリーズだけですね。住宅設備用モデルと家電量販店モデルの概念はなさそうですが一応どちらにも載せてます。モノは同じです。


※ランクは適宜変わります。
機種名について
機種名(6畳用の場合):CYA-221B
CYA:ルームエアコン?
22:シリーズ容量[kW]⇒2.2kW
1B:2025年モデル(1Aは2024年モデル)
家電量販店モデルについて
comfeeは家電量販店モデルと住宅設備用モデルを分けていないようです。6,10,14畳用の3機種しかありません。
■【Comfeeとは?】価格重視派に人気の注目ブランド
Comfee(コンフィー)はどこのエアコン?

Comfeeは、中国の巨大家電メーカー「美的集団(Midea Group)」が展開するコスパ特化型ブランドです。美的集団は、ダイキンなどと並び、世界トップクラスのエアコン販売シェアを誇る企業。

Comfee(コンフィー)は「価格は抑えたいけど、信頼性も重視したい」というニーズに応えることを狙った家電ブランドで、エアコンだけでなく冷蔵庫や洗濯機などの白物家電もかなりの低価格帯で展開しています。
実は2016年に東芝の白物家電事業を買収しており、その頃から実質的に日本市場へ進出していたと言えます。近年では、自社ブランドであるComfeeを積極的に日本でも展開しているようです。
トヨタで例えると「ミライース」的な存在!

ざっくり言うと、Comfeeのエアコンは「とにかく安くて最低限ちゃんと使える軽自動車」みたいなイメージです!。
↓ざっくりイメージです!
美的集団グループ | トヨタグループで例えると |
---|---|
美的集団(Midea Group)=親会社・グループ全体 | トヨタ自動車株式会社 |
Midea(ミデア・マイディア)=メインブランド | トヨタブランドの車(プリウスやカローラなど) |
Comfee(コンフィー)=サブブランド | ダイハツの軽自動車のような位置づけ(ミライースなど) |
機能性などは全然ないですが、「とにかく冷えてほしい」「あまり使わない部屋用」「なるべく初期費用を抑えたい」
そんなニーズにはぴったりの選択肢です!
Comfeeエアコンのここに注意!

Comfee含め海外ブランドは保証やアフターサポートがどうなっているか気になりますよね。調べてみたのですが、あまり情報が開示されていないため分かる範囲でご紹介します。
HPの下の方にアフターサービスについての問い合わせフォームがありました。Amazonや楽天などでの注文番号があれば、問い合わせが可能になっています。特に保証期間についての記載は見当たらなかったです。

商品ページからアフターサポートの問い合わせができるようです。Amazonで購入した人はここから問い合わせるのもアリですね。

また、1年間の保証がある旨の記載を見つけました。ただし、保証規定などが分からないので詳細は不明です。

コンフィー楽天市場店のよくある質問のページでは以下の記載がありました。保証やサポート体制はあるみたいですが、肝心の詳細が分からないですね。弊社保証規定を知りたいのですが、私調べでは出てこなかったです。

というような感じで、保証やアフターサービスがあるのはあるが、内容面でやや不安が残るかなという印象です。
■comfeeの魅力とは?
主な特徴
一言でいうと、多少リスクはあるが価格としては断トツで安いエアコン。
特徴①:冷やす。暖める。究極のシンプルさ。
特徴②:リモコンがスタンダードモデルとしてすごく使いやすそう。

2025年モデルの変更点
2025年モデルでは型番の末尾がA⇒Bに変更になっています。
性能、機能面で見ても一緒のようです。一部、運転電流が変わっていましたが誤差レベルであり、消費電力への影響もなかったので、2024年モデルも2025年モデルもほぼ同じとみて問題なさそうです。
■【本当にいい?】comfeeのリアル評判
まずは、実際にcomfeeを使っている人たちの口コミや評価を見ていきましょう。レビューはそこまで悪くなさそうです。

口コミ

有名ではないメーカーで心配だったが、今のところ問題なし。

室内機から異音がする。室外機の音がうるさいと感じる。
たしかに14畳の室外機がややうるさそうです。
一方、室内機のカタログ値はめちゃくちゃ静かですが、ハズレの個体を引いてしまうと異音が鳴る場合があるようです。ハズレ個体はどのメーカーもありますが、ハズレ割合が気になる所です・・

※不具合については、ある個体だけで発生する可能性があり、製品すべてに当てはまるわけではないのでご留意ください。
■【コスパ最強の畳数選び】comfeeの実力を解説!
次にcomfeeのエアコンとして重要な①冷暖房パワー②省エネ性能③静音性が備わっているのかを検証し、コスパの良い畳数をピックアップします!
基本的に、エアコンの能力は以下のようなクラスに分かれています。
- 小容量クラス:6~8畳
- 中容量クラス:10~12畳
- 大容量クラス:14畳以上
この分類を踏まえながら、ご覧いただければと思います。
◎結論
先に結論から。
パワー重視の方:6畳がコスパ◎
電気代重視の方:6畳がコスパ◎
静音性重視の方:14畳がコスパ◎。ただし、室外機はうるさそう。
※おすすめ畳数:基本的に能力は上のクラス、電気代、静音性は下のクラスの方が優秀ですが、その中でも、”このクラスの割には音が静かだ”といった感じのコスパ◎のものををピックアップしています。
観点①冷暖房パワー
畳数ごとに冷暖房の最大能力をグラフ化しています。
冷房・暖房それぞれにおいて、畳数に対して必要な能力を満たしているかをご確認ください。
(※必要能力を上回っていても、必ずしも快適性を保証するものではありません)
・特に普通だが、6,10畳の差があまりないように思う。

観点②電気代
1年の内に使用する消費電力量(冷房・暖房)とそれらを踏まえて算出した1カ月当たりの電気代、そして年間トータルの省エネ性能を示すAPFでグラフを構成しています。
・省エネ性はあまりないように思います。他メーカは年間消費電力量がほぼ同じなのですが、comfeeだけ消費電力量が多いです。
・参考)電気代は一カ月あたり、1710円です。(6畳用)

観点③室内運転音
基本的にパワーが高いとそれに比例して音は大きくなります。
・スペックで見るとかなり静かです。
・特に14畳の暖房運転音は全14畳エアコンでNo.1クラスの静音性です。
(ただし、室外機はうるさそうです・・)

■【comfee VS ライバル機種】比較検証
comfeeのライバル機種にあたるのは下記になります。
本記事では、ダイキン Eシリーズと比較していきます。
- ダイキン E
- 三菱電機 霧ヶ峰 GV
- パナソニックエオリア F
- 富士通ノクリア C
- 三菱重工ビーバー T/TWF
- 東芝大清快 U-M
- コロナ N
- アイリスオーヤマ_airwill G
- ハイセンス S
また、畳数ラインナップは以下のようになっています。
メイン畳数のみのラインナップです。

これらについて、①冷暖房パワー②省エネ性能③静音性④機能性⑤サイズ・価格を評価していきます。
◎結論
では、先に結論から
①冷暖房パワー比較:10,14畳はダイキンが優勢。
②省エネ性比較:ダイキンが優勢。
③静音性比較:すべてcomfeeが優勢
④機能性比較:ダイキンが多機能且つ内容も充実
⑤サイズ・価格:価格はcomfeeが圧倒的に安い
比較①冷暖房パワー
10畳、14畳の暖房で明らかに差があります。
そもそもダイキンの暖房が強すぎるのもありますが・・

また、冷房の運転可能温度域がcomfeeは少し弱く、また、低温暖房能力(外気温2度の時のパワー)も14畳用で結構差が出ています。真夏、真冬時に能力不足を感じたり、霜取り運転が多くなったりするかもしれないです。とはいえ、暖房可能温度-15℃はかなりハイスペックなのでそこな推せますね!
項目 | comfee | ダイキン |
---|---|---|
冷房可能温度 | 48℃ | 50℃ |
暖房可能温度 | -15℃ | -15℃ |
低温暖房能力(6畳用) | 2.8kW | 2.8kW |
低温暖房能力(10畳用) | 3.5kW | 3.4kW |
低温暖房能力(14畳用) | 4.5kW | 5.3kW |


比較②省エネ性
電気代に差があるのは気になりますね。
さすがに省エネ性は少し弱いかもです。

※電気代は期間消費電力量から算出
比較③運転音
圧倒的にcomfeeの方が静音性が高そうです。なぜこんなにも差が出るのか。一つの理由として、カタログに載せる数値にどれだけ余裕を持たせているのかなどもあると思います。
カタログ値的には静音性◎ですが、口コミであった室内機の異音の方が少し気になりますね。

※運転音はあくまで参考程度にしてください。
これは運転音の数値は定格運転時のものであり、実際の使用環境では運転状況によって音が変わることがあります。たとえば、負荷がかかると動作音が大きくなることもあるので、その点はご注意ください。「こんな条件だったら、こんな感じの音です~」くらいの雰囲気です。
比較④機能面
ダイキンが圧倒的に優勢です。(このクラスはダイキンの機能性が強いです)
comfeeは本当に必要最小限の機能しか持たせていません。
また、スマホ連携△は別売品のアダプタが必要なため△としています。
ダイキンの風向自動(左右)について、-としていますが、ANからはじまる家電量販店モデルだと搭載しています。

比較⑤サイズ
畳数順に並べていますので気になる方はご覧ください。
■室内機
・幅と高さは同じですが、comfeeの方が奥行が25mm薄いです。
謎なのが、薄いけど重量は1.5kgも重いんですよね・・
■室外機
・畳数によって大きかったり小さかったりしますが、だいたい同じです。

比較⑥価格
6畳用エアコンのみになりますが、各メーカーのスタンダードモデルで最安値をまとめてみました。
やはり、comfeeが価格の面では一番安いエアコンになりますね!
ダイキンEシリーズは高いですが、機能面や基本スペック、アフターサポートなどがしっかりしているので仕方ないかと。

購入リンク
ご購入の際は、よろしければこちらのリンクをご活用いただけると励みになります!
また、Amazonで購入する場合の取り付け工事の申し込み方法がちょっとややこしいと思ったので、それについて追記しました。購入を検討されている方は、ぜひあわせてチェックしてみてください!
Amazonでの購入方法を解説


工事価格の概算
標準工事費込みのものでも、設置環境や化粧カバー有無などで追加工事が必要になります。
でも、自分の家がどれくらいかかるのか不安な方も多いでしょう。
そこでcomfeeのHPにて、追加工事費用の概算ができるページを見つけました!(ずっと気づかなかったです・・)
個人情報を入力する欄もありますが、そこは書かなくても概算結果を出せたので気になるかたはぜひチェックしてみてくださいね。ただし、あくまでも概算なのでそこはお間違えなく。
↓エアコン関連工事の情報以降を入力すればOKです。

↓こんな感じで追加工事費用が出てきます。

■comfeeまとめ
最後にcomfeeがおすすめの人を最後にまとめます。
- とにかく値段重視の人
- 機能は特に重視しない人。
- 保証やアフターサポートなどの対応ができる人
ダイキンEシリーズについて知りたい方はこちら

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