シンプルで使いやすいと口コミでも好評の三菱電機「霧ヶ峰Sシリーズ」。奥行すっきりタイプで、見た目もコンパクトに収まります。
お掃除機能などは削っていますが、そのぶん価格も抑えめ。「機能は最低限でいいけど、快適には過ごしたい」という方にぴったりのモデルです!
でも実は、中身がほぼ同じの「霧ヶ峰AXVシリーズ」があるのをご存じですか?購入の仕方次第では、AXVシリーズの方がめちゃくちゃお得になることも・・
この記事では、Sシリーズの特徴やAXVとの違いをざっくりご紹介します!
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■三菱電機の機種シリーズ

まず、紹介する機種がエアコン界でどのような位置づけいるかについて紹介!私の独断と偏見でモデルを分けた時に、SシリーズはCランクに位置づくエアコンとなります。
ちなみに、三菱電機エアコンの愛称である霧ヶ峰ですが、避暑地として有名な長野県諏訪市の霧ヶ峰高原が由来だそうです。実は、床置き型や窓掛け型のエアコンは軽井沢、志賀、上高地などの愛称があったそうです。もしかしたら、霧ヶ峰エアコンではなく、軽井沢エアコンだったかもしれないですね。
霧ヶ峰シリーズ一覧
霧ヶ峰シリーズをざっくりまとめてみました。

Sシリーズの機種名
機種名(6畳用の場合):MSZ-S2225
MSZ:壁掛けルームエアコン?
S:シリーズ名⇒Sシリーズ
22:畳数、容量[kW]⇒6畳用、2.2kW(他の畳数は下の表を参考にしてください)
25:2025年モデル
(S):14畳以上の場合、お尻にSが付きます。室内機が200Vコンセントだという意味です。
■畳数換算表
6 畳用 | 8 畳用 | 10 畳用 | 12 畳用 | 14 畳用 | 18 畳用 | 20 畳用 | 23 畳用 | 26 畳用 | 29 畳用 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
22 | 25 | 28 | 36 | 40 | 56 | 63 | 71 | 80 | 90 |
国内全エアコンのシリーズ一覧
左が住宅設備用モデルで右が家電量販店モデルです。


※モデルチェンジなどで適宜ランクは変動します。
■三菱電機Sシリーズの魅力とは?
まずはデザインから。
いい意味でかなりシンプルですね!そして、奥行すっきりモデルということで235mmとかなり薄型です!

Sシリーズの主な特徴
AXVシリーズと同じパワーと機能を備えつつ、ムーブアイ搭載で快適性もしっかり確保。
シンプルだけど、スタンダードモデルより「ちょっといい」が詰まったエアコンです。
特徴① AXVシリーズと同じスペックです
カタログや仕様表を見る限り、SシリーズとAXVシリーズはほぼ同じエアコンのように見えます。

三菱電機カタログより引用
一部「対応電圧」に違いがあります。
AXVシリーズの10畳用には100Vタイプと200Vタイプの2種類があり、200Vタイプの方は暖房の最大能力がわずかに高く、運転音も1〜2dBほど静か。とはいえ、この差は体感的にはあまり気にしなくていい程度だと思います。
また、12畳用も100V/200V両対応ですが、カタログ上の性能は完全に同じです。ただし、200Vタイプは室外機が一回り大きくなっており、実用面では200Vの方が静音性や冷暖房の効きでやや有利だと思います。例えば、同じ冷気を出すにしても大きな室外機の方が負荷が少なく静かだったり、同じ運転音であれば冷房の効きがより良くなる可能性があります。スペック上の数値は同じでも、余裕を持った設計がされているイメージですね。
では、200V電圧に変えるべき?
とはいえ、そのためだけに既存の100V環境を200Vに切り替える必要はありません。たとえば、今200Vの14畳用エアコンを使っていて、「ちょっとパワーを持て余しているな…」と感じている場合、10畳用への買い替え時に電圧を切り替えずそのまま200Vタイプを選べるというメリットはあります。
というのも、10、12畳用エアコンはほとんどが100V仕様のみで、200Vに対応したモデルはかなり限られているのが現状です。その点で、AXVシリーズの200V対応の10,12畳用はちょっと珍しく、特定の人に刺さるエアコンですね。
特徴② ムーブアイで快適に
下位モデルのGEシリーズにもフロアアイという床温センサーがありますが、Sシリーズではさらに検知対象、検知範囲が強化されたムーブアイという機能があります!

ムーブアイによって、ハイブリッド運転という夏は冷房/送風、冬は暖房/サーキュレーションで快適でさらに節電できる運転を行ってくれます。なんだかうれしいですね~。

特徴③ AXVシリーズよりも価格が高い傾向
特徴①で書いたようにSシリーズとAXVシリーズはほぼ同じエアコンです。ですが、価格差がかなりあるので紹介します。ビックカメラのSシリーズ2025年モデル(6畳用)と楽天市場のAXVシリーズ2025年モデル(6畳用)を比較しました。

思ったより価格差があり、びっくりですね。ポイントを考慮しても約32000円の差があります。
楽天市場はお買い物マラソンなどを駆使すると、もっと安く買えそうですね。一方で、ビックカメラの方もネットだからこの価格なのか、店頭で値引きをすれば同じくらいまで下がるのかはちょっと不明です。すみません。
ただ、前提として2025年7月現在、
「家電量販店モデルのSシリーズをビックカメラで購入」
「住宅設備用モデルのAXVシリーズを楽天市場で購入」
という条件で比較すると、これくらいの差が出るのは事実です。
■ライバル機種との比較
M社は省エネが強い!D社は暖房に強い!などのメーカー毎のざっくりイメージが人それぞれあると思いますが、エアコンを購入するにあたっては同じ価格帯・性能帯の中で比較するのが一番だと思っています。
今回は、Sシリーズが属するCランク帯の中で、よく選ばれている他メーカーのモデルと比較。
同じ価格帯・性能帯の中で、Sシリーズの実力を以下の4つの観点からチェックしてみました。
①冷暖房パワー②省エネ性能③静音性④機能性
◎結論
■比較対象機種

①冷暖房パワー:14,18畳はトップクラス!
②省エネ性:平均的です。
③静音性:数値的にはうるさそうだが、口コミ等では問題なさそう。
④機能性:機能数的には少ないが、ムーブアイが◎
①冷暖房パワー
お兄ちゃん的存在の霧ヶ峰Rシリーズと同じパワーを持っているので、パワーは結構あります!特に14,18畳は差が付きやすい中でトップクラスの実力があります!
冷房については、どこも同じですね。。差が出ません。


②、③省エネ性、静音性
省エネ性に関しては、平均的といったところですね。
静音性に関して、カタログ上では音が大きそうですが口コミやレビューを見る限りはそんなことはなさそう。むしろ、静かという評価が多いのでここは気にしなくて良さそうですね。


④機能性
機能数は多くありませんが、センサー機能の「ムーブアイ」がこのクラスでは珍しく、特徴的なポイントですね!また、霧ヶ峰GEシリーズにはない左右ルーバーの風向自動調整があるのも、個人的にはうれしいところです!
この価格帯では、ダイキンのCシリーズやパナソニックのJシリーズが人気ですが、
最終的には「エアコンに何を求めるか」で選ぶモデルは大きく変わってきます。

※記載内容には誤りがある可能性があります。メーカー公式サイト等でご確認ください。
■Sシリーズの購入リンク
ご購入の際は、こちらのリンクをご活用いただけると励みになります!
「このエアコン欲しいな~」と思って、ネットでエアコンを購入しようと思っても型番などがややこしくて検索しにくいですよね・・
定番の6,10,14畳エアコンの購入リンク(Amazon/楽天市場)を載せておきます。他の畳数について調べたい方は、記事の最初の方にある機種名の見方を参考に検索してみてください!
参考のためAXVシリーズのリンクも載せておきます。
- 購入前に型番、工事ありなしなどの条件確認は必ず行ってください。
- 法人限定や要荷下ろしなどが必要なものもたまにあるのでご注意ください。
- 流通や価格を考慮し、旧モデルも含めている場合があります。
6畳用の価格(Sシリーズ)
10畳用の価格(Sシリーズ)
14畳用の価格(Sシリーズ)
6畳用(AXVシリーズ)
10畳用(AXVシリーズ)
14畳用(AXVシリーズ)
■Sシリーズまとめ
最後に、三菱電機霧ヶ峰Sシリーズがおすすめの人を最後にまとめます。
- スタンダードモデルよりちょっとだけいいエアコンが欲しい人
- 小さめのエアコンが欲しい人
- お掃除の手入れがしやすいエアコンが欲しい人
- 家伝量販店で交渉が得意な人
自分に合うエアコンを知りたい!という方へ
今回ご紹介したシリーズ以外にも、実はまだまだたくさんの機種があります。
全メーカーを合わせると シリーズ数はなんと約65種類、個別の機種数にすると450種類以上 にものぼります。
…これだけあると、エアコン選びって本当に悩ましいですよね。
「まだどの機種にするか決めきれない…」
「候補はあるけど、他にもいいのがあるかも?」
そんな方にこそ試していただきたいのが、おすすめ機種診断です!
ご希望の機能や価格帯を選んでいただくだけで、
私の独断と偏見で(でも真剣に!)ぴったりの機種をご提案させていただきます!

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