
ダイキンの最上位モデル「うるさらX」に、2026年モデルが登場しました!2025年11月1日発売予定です。
うるさらXはシリーズ名でいうとRXシリーズ、Rシリーズであり、他のエアコンと比べて無給水加湿機能や換気機能の搭載、最強クラスの暖房性能などどこをとっても非がないくらい洗練されたエアコンとして名高いです。(この記事では基本的にRシリーズの呼称で統一しています)
今回の2026年モデルでは、2027年省エネ基準に向けたAPFの大幅な向上と無駄な運転を省く節電制御、猛暑に備えたスピード冷房などそこそこ大きなモデルチェンジとなっています。
この記事では、新モデルの注目ポイントを分かりやすく紹介しつつ、2025年モデルとの違いや、うるさらXの性能・機能についても徹底的に解説していきます!
※この記事にはプロモーションを含みます。
■ダイキンの機種シリーズ

まず、紹介する機種がエアコン界でどのような位置づけいるかについて紹介!私の独断と偏見でモデルを分けた時に、RシリーズはSSランクに位置づくエアコンとなります。
ちなみに、ダイキンのエアコンはよく「うるさら」と呼ばれていますが、実はこれ、全モデル共通の愛称ではありません。「うるさらX」などの名前で知られているのは、RXシリーズやRシリーズといった一部の上位モデル限定なんです。三菱電機の「霧ヶ峰」が壁掛けルームエアコン全体の愛称なのに対し、ダイキンの「うるさら」はあくまで特定モデルにつけられたシリーズ名という点は意外と知られていないかもしれません。
ダイキン シリーズ一覧
ダイキンエアコンのシリーズをざっくりまとめてみました。

機種名一覧
畳数 | RXシリーズ (住宅設備用モデル) | Rシリーズ (家電量販店モデル) |
---|---|---|
6畳用 | S226ATRS | AN226ARS |
8畳用 | S226ATRS | AN226ARS |
10畳用 | S286ATRS | AN286ARS |
12畳用 | S366ATRS | AN366ARS |
14畳用 | S406ATRP | AN406ARP |
18畳用 | S566ATRP | AN566ARP |
20畳用 | S636ATRP | AN636ARP |
23畳用 | S716ATRP | AN716ARP |
26畳用 | S806ATRP | AN806ARP |
29畳用 | S906ATRP | AN906ARP |
国内全エアコンのシリーズ一覧
左が住宅設備用モデルで右が家電量販店モデルです。


※モデルチェンジなどで適宜ランクは変動します。
■ダイキンRシリーズの魅力とは?
まずはデザインから。
2025年モデルから変更なしだと思われます。少なくともサイズに変更はありません。
奥行が370mmとかなり大きめですね。

Rシリーズの主な特徴
機能性最強のエアコン!加湿、換気できて節電運転までできるのは他メーカー含めてもRシリーズだけです。
特徴① 給水なしで加湿できます!

加湿機能があるエアコンはこの「うるさらx」と、最近ラインナップから消えましたが「うるさらmini」、そしてパナソニックの「LXシリーズ」の3シリーズのみとなっています。
加湿器と言えば、タンクに給水をし、それをミストにして放出するのが普通ですが、エアコンではデシカント方式というものを採用しており、外気中に含まれるわずかな水分を吸着し、それを室内へ放出することで加湿させています。
でも、実際にどれくらい加湿するのかは気になる所ですよね。
記事の後ろの方に実際の加湿量がどんなものかをざっくり計算してみたので後ほど紹介します。
特徴② さらら除湿がすごい!

さらら除湿は除湿時に部屋が冷えすぎないように熱交換器の温度を細やかにコントロールすることで快適さを維持しつつ、除湿できるダイキン独自の除湿方式です。再熱除湿と似ていますが、厳密にいうと再熱除湿の定義に該当しないようです。
また、29畳用エアコンはさらら除湿に対応していないようです。

さらら除湿方式 | やり方 | いつ使う? |
---|---|---|
弱冷房除湿 | 通常の除湿 | 室温も下げたいとき |
寒くなりにくい除湿 | 必要分だけ熱交換器を冷やす | 室温下げたくないとき |
室温維持しつつ除湿 | 加熱と冷却の組み合わせ | 雨の日などで気温が低いとき |
給気除湿 | 外の乾いた空気を取り入れる | 冬で部屋が湿気っぽいとき (部屋干しとか) |
特徴③ 暖房のタフさがスゴい!

外気温が-25℃でも運転が可能なタフネスさがあります。-25℃まで可能なのは同じくダイキンのAシリーズのみとなります。
-25℃でも動くのであれば、寒冷地でも全然使用可能ですね。このあたりの余裕さは他のメーカーとは段違いです。
■2026年モデルの新機能は?
2026年モデルのRシリーズは以下のようにパワーアップしています。けっこう
①省エネ性能UP!

大きくなってパワーアップ!

14畳以上の室外機サイズを大きくすることで、省エネ性能の向上を図っているようです。特に、ボリュームゾーンの14畳用(200V),18畳用エアコンの2つに関しては20畳エアコンより大きなサイズになっています。GXシリーズも似たような感じにしていますね。
②「プレミアムPIT制御」でより快適に!

ずっと一定の温度を維持してくれる!

室温のばらつきが抑えられるようになり、より快適な空間を作れそうですね。(29畳用は対象外のようです)
最近は、低速運転時の制御に各社力を入れているように思いますね。パナソニックも0.3kWの最小能力を実現してきたりと、これからもその流れは加速していきそうです。
③「エコブースト制御」で節電!

エアコン起動時に節電してくれる!

プレミアムPIT制御が設定温度付近の低速運転時に力を発揮する制御でしたが、エコブースト制御は起動時の一番消費電力がかかるタイミングで節電力を発揮する制御のようです。
細かい制御方法は分かりませんが、AI学習機能を用いて無駄を見つけて、省エネ制御していこうというものです。
④「猛暑時スピード気流」で早く冷やす!

部屋の真ん中から涼しくなるよ!

外気温が35℃以上の猛暑日に風向を部屋の中心に向けることで、ムラなく全体を冷やしていこうというものです。あくまでも風向の制御であって、でてくる冷風温度等は変わりません。
これに関しては、特に画期的な機能という印象ではないですね。
⑤最小能力を下げて、快適な温度を維持できる!

トロトロ運転が得意になった!

エアコンの運転を大部分を占めるのは、室温が安定してきたころのトロトロ運転です。最小能力の値が低いとより細やかに室温調整が可能で、サーモオフ(圧縮機停止)せずにトロトロ運転を行うことができます。
グラフは冷房ですが、暖房も同様に最小能力が下げてきています。また、快適になるだけでなく消費電力も下がるので節電効果もできます!
「畳数以上のエアコンはオーバースペックで冷えすぎる」などと言われますが、これをみるかぎりそんなことはなさそうですね。問題はギリギリをせめてアンダースペックになることです。
■ライバル機種との比較

他のエアコンと比べてどこがすごいの?
今回は、Rシリーズが属するSSランク帯の中で、よく選ばれている他メーカーのモデルと比較。同じ価格帯・性能帯の中でRシリーズの実力を以下の4つの観点からチェックしてみました。
①冷暖房パワー②省エネ性能③静音性④機能性
◎結論
■比較対象機種

メーカー | 解説記事リンク ()内は量販店モデル |
---|---|
三菱電機 霧ヶ峰 | FZシリーズ |
ダイキン | RXシリーズ(Rシリーズ) |
日立 白くまくん | XJシリーズ(Xシリーズ) |
パナソニック エオリア | LXシリーズ |
富士通ゼネラル ノクリア | Xシリーズ |
三菱重工 ビーバー | Sシリーズ |
シャープ | FXシリーズ(Xシリーズ) |
東芝 大清快 | DRシリーズ |
①冷暖房パワー:暖房に強すぎる!
②省エネ性:14,18畳用がトップクラスの省エネ値になった!
③静音性:平均くらいの静音性かと
④機能性:機能性最強エアコンです。
①冷暖房パワー
暖房

あらゆる面で暖房に強い!

パワーはもちろんのこと、暖房の限界温度が-25℃対応なので寒冷地でも使用できるくらいの暖房の強さがあります!
また、パワーの下限と上限のどちらも優れているので、省エネ性もかなり期待できます!
冷房

部屋の必要能力にあった畳数を選ぼう!

暖房と違って、畳数に応じて冷房能力がしっかり区別されています。「14畳以上はパワーがすべて同じ」という話は冷房では関係ないので注意です。
②省エネ性

14,18畳用がパワーアップしました!

③静音性

29畳用が少し気になるくらい

④機能性

機能性最強エアコン!

※記載内容には誤りがある可能性があります。メーカー公式サイト等でご確認ください。
いるかいらないかは置いといて、このエアコンに出来ないことはないってくらい様々な機能がそろっています!
■RXシリーズのおすすめ
ご購入の際は、こちらのリンクをご活用いただけると励みになります!
「このエアコン欲しいな~」と思って、ネットでエアコンを購入しようと思っても型番などがややこしくて検索しにくいですよね・・
今回は6畳,10畳、14畳、18畳エアコンの購入リンク(Amazon/楽天市場)を載せておきます。他の畳数について調べたい方は、記事の最初の方にある機種名の見方を参考に検索してみてください!
2025年10月現在、2026年モデルは出ていないので2025年モデルを掲載しています。
新モデル発売前の在庫セールで安いかも!
住宅設備用モデル(ネット購入はコッチ!) | 家電量販店モデル |
---|---|
S〇〇6ATRS | AN〇〇6ARS |
- 購入前に型番、工事ありなしなどの条件確認は必ず行ってください。
- 法人限定や要荷下ろしなどが必要なものもたまにあるのでご注意ください。
- 流通や価格を考慮し、旧モデルも含めている場合があります。
6畳用のおすすめ
楽天:本体のみ
10畳用のおすすめ
楽天:本体のみ
14畳用のおすすめ
Amazon:本体のみ
18畳用の価格
楽天:本体のみ
■購入時の注意点
実は2種類のモデルがあります
まず、知っていただきたいのが、エアコンには多くの場合、住宅設備用モデルと家電量販店モデルの2種類があります。そしてネットで購入する場合は、必ず住宅設備用モデルを選びましょう。というのも、ネット上で販売されている家電量販店モデルは価格が高めになることが多いです・・
とはいえ、そもそも「どの買い方が一番安く、自分に合っているのか分からない」という方も多いはずです。実際に私も家電量販店で値引き交渉を行いましたが、値引き後の価格とネット価格を比較すると、ネットの方が安いという結果になりました。もちろん、交渉次第ではさらに安くなる場合もありますが、逆に高くなることもあります。
総合的に見て、ネット購入は平均して90点くらいを取れる印象なので、本サイトではネット購入をお勧めしています。もちろん家電量販店で買うのも全然OKだと思います!自分が納得した上で買えればなんでもOKです!

■番外編 うるさらの加湿ってどんな感じ?
加湿出来るのはすごそうだけど、実際に加湿されているのか、またどれくらいの実力があるのかなど良く分からないですよね。なので少し調べてみました!
うるさらXでが無給水加湿という方法で外気中に含まれるわずかな水分を吸着し、それを室内へ放出することで加湿させています。カタログに載っている加湿量は下記条件で測定されているようです。
外気温7/6℃の相対湿度86.6%で加湿量を測定。
真夏で86.6%と聞くと、かなり湿気があると思いますが、冬場の86.6%は絶対湿度(空気中に実際に含まれる水分量)で見るとそこまでおかしな条件ではありません。
あと、カタログによると相対湿度が20%低下すると加湿量も20%減少するそうです。
では、これらを踏まえて現実的にどれくらい部屋が加湿されそうかを絶対湿度基準で見ていきます。(あくまでもざっくり計算です)
ほんとに加湿出来てる?
下記が大阪の年間の平均気温と湿度で、そこから各月の絶対湿度の計算をしました。
うるさら条件では絶対湿度が5.3g/kgでそれと同じ絶対湿度があれば、同じくらい加湿できるだろうという仮定で計算していきます。また、20%湿度が下がった場合と40%下がった場合も含めて、グラフに赤線を入れました。グラフを見ると下記のことが分かります。
めっちゃ加湿出来てそう:4,5,10,11月
普通に加湿出来てそう:3月
ぼちぼち加湿出来てそう:1,2,12月

↓グラフについて加湿器を使わない6~9月あたりは省いています。

うるさらの実際の加湿量は?
では、実際にどれくらい加湿出来ているかをざっくり計算してみます。
うるさら条件での絶対湿度では下記カタログの値が加湿がされます。
そして、湿度が20%低下すると加湿量も20%下がります。
以上をまとめると以下のようになります。
めっちゃ加湿出来てそう:4,5,10,11月⇒加湿器2個分くらいの量
普通に加湿出来てそう:3月⇒中型の加湿器くらいの量
ぼちぼち加湿出来てそう:1,2,12月⇒小型の加湿器くらいの量
個人的にはけっこう加湿されてるなぁという印象です。

うるさらXの加湿についての注意
上の計算は計算自体が間違っている可能性があります。ざっくりこんなもんだというイメージでお願いいたします。また、寒冷地で使用される方はさらに加湿量が減ることと、そもそも加湿出来ない可能性があることにもご注意ください。
また、加湿ホースが長くなったり、曲げ回数が多くなったりすると加湿量が減ります。
さいごに、加湿をすると加湿用のヒータを使用するのでけっこう電気代を使うと思うので電気代に対して余裕がないと使いづらいかもしれないですね。
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